環境にやさしく、キセルに厳しい~ドイツの電車事情

ドイツ各地の近距離用公共交通機関は、郊外列車と呼ばれるSバーン、地下鉄のUバーン、
シュトラーセン(ストリートの意味)バーンと呼ばれる市電、バスなどが主流です。

環境保全推進国であるドイツでは、マイカーだけではなくこういった
公共交通機関の利用が推奨されており、そのための工夫もあります。

例えば、月極め定期券などを持っている人は、平日の19時以降と週末には、
大人一人を無料で伴って乗車することができるのです。
無料なら、家族との外出やデートも、「車じゃなくて電車で行こうかな」と思いますよね。

また、家から最寄駅までは自転車で行けるけど、その移動先の駅から目的地までが遠いから、
「やっぱり電車じゃなくて、車で行こうかな」という人のためには、
なんと自転車ごと電車に乗っていいのです!
自転車を乗せやすいように専用のスペースも設けられています。
(料金の有無は町や電車の種類によって異なります)

さらにドイツ初心者ならホームで入線してきた電車に乗りたいのに、
ドアが開かない!という経験をしたことが一度はあるはず。
ドアは電車の中と外にある「開」ボタンを押さないと開きません。
暖房をする時期が長いので、無駄にドアをあけて、暖気を逃さないための配慮です。

ドイツは性善説が基本なのか、改札がありません。
中央駅などの大きな駅を除き、基本的に無人駅なのです。
じゃあ、「キセル乗車し放題?!」と思うと、意外と頻繁に検札が回ってきます。

車内のあちこちに「言い訳無用!切符なし乗車は40ユーロの罰金」などと
ドイツ語、英語、フランス語、スペイン語、トルコ語など数カ国語で書かれたパネルがはられていて、
実際に知り合いも何人か言い訳は全く通じず、その場で罰金を払わされたそうです。
(ちなみにカードも利用できます)

ドイツの自動販売機はたいがい偽札検知のための基準が厳しく、
その割に機械の精度が低いのか、ちょっと折れ線がついた紙幣は受け入れられなかったりするのです。
(空港などにある機械は精度が高いので、無人駅の機械は破壊などを恐れて高価な機械を導入していないのかもしれません)

それが原因で切符が買えなかったとしても、罰金の対象になってしまうし、
ドイツに住む人はたいていいつも事前に小銭の心配をしています。

いわゆる定期券不所持の場合は、罰金を支払ったあと、後日窓口に定期券を提示しに行くと、
手数料を除いた金額が返ってくるとか。

中には毎回4ユーロ前後の1回券を買わず、10回に1回検札にひっかかっても、
損はしないと主張するツワモノもいます。

日本のように、車内でも精算ができたり、無人駅からの乗車なら車内で切符が買える制度に慣れている旅行者は、
勘違いが多く発生しているので、十分にお気をつけください。


ホームに自転車?!自転車を電車に持ちこめるドイツではごく普通の風景です