ドイツには「大黒柱」はない?!

クレーンで大きな石を吊りあげて、一戸建てが建築中です。
1カ月ほど前はただの更地だったのですが、急ピッチで建築が進んでいます。
しかし、日本の建築中の家と何か違うと思いませんか。

そう、日本ならまずは柱が立って、最初から家屋の完成形が見えるのですが、
ドイツの家には柱はなく、石の壁を積んで作っているので、
これから2階建てになるのか、3階建てになるのか、ピンときません。

実は日本のように柱や梁を作り、壁をあとからつける方式は世界でも珍しく、
日本を始め数か所でしか見られず、壁で建物を支える方式が他の国では一般的なのです。

日本でもツーバイフォー工法などではこの「壁工法」を見ることができますが、
メリットは家の中に柱がないので、広く間取を取れることです。
また梁が曲がっていても問題ないので、古い建物を利用したレストランやホテルなどでは、
ぐにゃっと曲がった梁が特別の趣を与えています。

しかし、壁が家を支えているため、窓を大きく取るためには別途特別な補強が必要になり、
新しく建てるおうちは最新技術を使えるので、窓を大きく取っているところも多いですが、
窓の小さい古い家の壁をリフォームするためには、専門家を呼んで、
どの壁をどの程度なら壊しても問題がないか調べてもらう必要があります。

レンガや石を積みあげて作っていく家はなんだか童話の世界のようですが、
地震の少ない地域ならではなのです。